すきま風

勉強したことのメモとか

雑記 (ポエム調)

チームビルディングとかマネージャー論とか、強いチームを作る的なブログを見るたびに違和感を覚えるのが どの記事も、実際にチームを構成しているメンバーの能力や性格についての言及が少ない、あるいは一切無いことだ。
自分が知りたいのは、優秀な人間の集まりを強いチームにする技術ではなく、どうしようもない僕たちでもなんとか チームとしての体裁を保ちつつプロジェクトを回す技術なのだ。

例えば、以下のようなチームメンバーでJavaを利用した新規アプリケーション開発を行うとした場合を考える


  • SESあがり。コードを書けないが業務に詳しい。年齢は40代。普段は温厚だが稀に非常に機嫌が悪い
  • SESあがり。中堅。Effective Javaを読んだことがない。プログラミングに興味がない。無口
  • SESあがり。中堅。PHP 5しか書いたことがない。プログラミングに興味がない。無口
  • 社内SEあがり。メンバー内では技術力は高い方。人を避ける傾向がある。無口
  • ベンチャーからの転職。技術力は高いが早々に転職しそうな雰囲気がある
  • 新卒。右も左も分からない


このチームのマネジメントをする場合、我々はどうすればいいのか。あるいはどうしたのか。何が成功して、何に失敗したのか。 読みたいのは、そういう、もっと生臭いチーム論であり、長期に渡るマネージャーの活動記録だ。もしあるなら、誰か紹介してほしい。 有名な研究者やGoogleやらFacebookやらの優秀な方々の託言を例にしながら理想論を語られても解決できない問題がそこにはあると思う。上のようなチーム構成は、決して極端な例ではない。

中には「人が悪い理由は人事に問題があり、チーム論以前の問題」と切って捨てる記事を見かけるし、 それは正しいと思う。だったら人事制度を変えた記事を見たい。そして、人事制度が変わった後で、上にあげたような 人たちがどこに行ってしまったのかを知りたい。と自分は思う。